上海株の暴落、人民元の切り下げ、景気の悪化でも、中国人の海外「爆買い」ブームは相変わらずだ。10月1日から1週間の国慶節休暇期間、東京・銀座などはやはり大型旅行ケースを引っ張る買い物客でにぎわいそうだ。
東京の中国人団体専門の旅行代理業者は、「上海株? 影響は全くない。とにかく食事をする時間もないほど忙しい」とうれしい悲鳴を上げている。
北京や上海で売られるブランド品の値段は東京などの2倍近い。8月11日には元をドルに対して切り下げたが、その幅は4%台に過ぎない。しかも、外国為替市場での対円レートは1元=20円で変わらない。元預金をそのまま使える銀聯カードさえ持っていけば、銀座で手軽に買い物ができる。
預金量増加が加速
実は、中国の預金量は今年初め以来、増加が加速している。預金残高から貸し出し残高を差し引いた余剰貯蓄の円換算額は、7月時点で838兆円と、日本の216兆円の4倍近い。正常に景気が回転している場合、預金は貸し出しと連動する。預金が増えれば銀行は貸し出しを増やし、貸し出されたカネは預金となって還流するからである。ところが、中国では貸し出しの伸び率を上回る速度で預金が増えている。すさまじいばかりの「カネ余り」が、爆買いを支える。
爆買いブームはいつまでも続くだろうか。鍵になるのは、やはり元相場と景気動向である。