上野三碑は中国や朝鮮半島の文化を反映した7~8世紀の石碑で、3基とも漢字で刻まれている。うち山上碑は日本に現存する最古の石碑とされ、僧が亡き母の供養のために建てたことが記されている。国内委は、日本の古代社会や東アジアの文化交流の様子を記録した貴重な資料だと評価した。
記憶遺産の登録審査は2年に1度行われる。1度の審査に申請できるのは1国2件までのため、国内委が候補の絞り込みを担っている。今回の2件は3~6月に全国公募した16件から選んだ。
登録済みの日本の記憶遺産は「山本作兵衛炭坑記録画・記録文書」と「慶長遣欧使節関係資料」、藤原道長の自筆日記「御堂関白記」の3件。今年は10月4~6日に、大戦後のシベリア抑留の資料と国宝「東寺百合文書」が審査を受ける。
杉原氏、独断で6000人救う
ユネスコの記憶遺産の国内候補として関連資料が選定された、杉原千畝氏は、元駐リトアニア領事代理だ。
第二次大戦中に多数のユダヤ人を救ったドイツ人実業家の故オスカー・シンドラー氏にちなみ、「日本のシンドラー」とも呼ばれている。