実際に、何人もの長距離ドライバーとの会話の中から、長旅を続ける人々の暮らしが見えてきた。「トラックの中を見せてくれて。ベッドに冷蔵庫、テレビやラジオを備えた最新鋭の空間で、一人の時間が長く、孤独と隣り合わせの仕事だからこそ、インターネットや無線など、外とつながる通信網が整えられていたのが印象的でした」
トルコ最大の都市、イスタンブールへ。シルケジ港では、多くの人が釣りをしていた。「サバを焼いてパンに挟んだ『サバサンド』が定番で、屋台でもたくさん売っていました。釣った魚を近所のレストランやカフェに売りに行くそうで、自由な流通スタイルに、おおらかさを感じましたね」
≪血の通った暮らしぶり、うらやましい≫
地元密着型のエジプシャンバザールは楽しみにしていた場所だ。「人の暮らしや文化が詰まっていて、行けばその国が見えてきます」。多くの職人たちにも出会った。「昔ながらの手仕事が残っていて、ここで買って、壊れたら直してもらって、また使い続ける。人と人との関係もダイレクトで、血の通った暮らしぶりが、うらやましくもありました」