サイトマップ RSS

輝く表情 「これが生きがい」 萩原智子 (2/4ページ)

2015.9.26 16:00

石川県金沢市営総合プールで開かれた「日本スポーツマスターズ_水泳競技」=2015年8月29日(日本体育協会提供)

石川県金沢市営総合プールで開かれた「日本スポーツマスターズ_水泳競技」=2015年8月29日(日本体育協会提供)【拡大】

  • 【笑顔のアスリート学】萩原智子さん。1980年4月13日、山梨県生まれ。身長178センチの大型スイマーとして、2000年シドニー五輪女子200メートル背泳ぎ4位、女子200メートル個人メドレーで8位入賞。02年の日本選手権で史上初の4冠達成。04年にいったん現役引退し、09年に復帰。子宮内膜症、卵巣嚢腫(のうしゅ)の手術を乗り越え、現在は講演、水泳教室やキャスターなどの仕事をこなす=2007年7月17日(提供写真)

 表彰式では笑顔や涙を間近で見ることができ、胸が熱くなってしまうこともあった。一緒に泳いだ選手たちは、表彰台へ乗ったライバルを拍手でたたえ、リレー競技ではメンバーたちが抱き合い、「ありがとう」「よく頑張った」の言葉を伝え合っていた。マスターズスイマーたちの生き生きした表情から、自己の限界へチャレンジし、競い合う楽しさを感じた。ある人は、「生きがい」だと話してくれた。

 勝負とことん楽しむ

 「生きがい」という言葉は、さまざまな場所で耳にしてきた。改めて「生きがい」の言葉の意味を知りたくて調べてみた。世界大百科事典第2版の解説によると、「生きていく上でのはりあい」。これは、私自身も考えていた想像できるものだった。しかし、もう一つの意味は「人生いかに生くべきか」と記載されていた。もっと深い意味があったのだと知ることができた。同時に、一人のマスターズスイマーの方との出会いによって、それを実感した。

 その方は表彰台を逃し悔しがっていたが、笑顔だった。勝負をとことん楽しんでいるように感じた。すてきな笑顔に魅せられて、「お疲れさまでした!」と声をかけた。すると「ありがとう。あ~ドキドキするわね。でもこれが楽しくって。うまく泳げたのよ。頑張ったから、悔いなしよ」と弾むように話をし始めた。

自身と向き合い前向きに

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ