「3年前はね、鬱病だと診断されてね。薬を飲んだりしながら過ごしていたの。でもね、元気になったのよ、嘘みたいに。泳いだのよ、とにかくね。泳いだら、私は向き合えたのよ。でね、前に進めたの」。自身が経験した厳しい時期のことを明るく振り返った。
自身と向き合い前向きに
闘病中に散歩をしていて、学校のプールで楽しそうに泳いでいる子供たちの姿が目に入ったそうだ。ふと昔、水泳をしていたことを思い出し、二十数年ぶりにプールへ入ったという。泳ぐようになってから、一人で水の中で、心を解放し自身と向き合うことができるようになったと、胸を張っていた。それからは泳ぐ度に、前向きに考えられるようになり、目標を決めて日記を書き始めた。そんな自分自身の変化に驚いたそうだ。
「泳いだらね、治ったの、鬱病が。生きがいなのよ。これが生きがいなのよ」と、感慨深くうなずいていた。