【Campus新聞】
地方が元気にならないと、日本は元気にならない。安倍晋三首相も「地方創生」を最重要の政策課題と位置づけている。そんな中、先進的に地域活性化に取り組んできた高知県に注目が集まっている。「高知家の家族は、みんなぁがスターやき。」というスローガンを掲げる高知県には、高い技術力や創意工夫で存在感を発揮し、元気に輝く企業も多い。県内外の有志学生記者たちが総力取材で、高知県の魅力に迫った。
□船舶用クレーン製造 SKK
「船舶用クレーンの専門メーカーとして、強靱(きょうじん)で人・環境に優しい製品作りに努め、ここまでやってきた」
SKK(高知市)の代表取締役、牛窓正剛さん(63)は、誇らしげにこう語る。
SKKは1956年に四国建機として創業。当初から「自社設計・自社生産」をコンセプトにしてきた。製品は顧客のニーズに的確に応えるため、すべてオーダーメードだ。その強靱さは業界でも高く評価されており、40年前の製品が第一線の現場でバリバリと活躍しているという。
国内市場でシェア7割を占め、現在はシンガポールや中国など海外市場に進出している。まさに日本を代表する中小企業だ。