「猥雑でエネルギッシュな喜劇」を書いた赤堀雅秋さん(左)に「楽しみでドキドキ」という秋山菜津子さん=2015年9月21日、東京都渋谷区(小野淳一撮影)【拡大】
「『猥雑』チャレンジです」
秋山の演じる順子は、臨月が近いのに「ハムレット」の稽古にいそしむエキセントリックな女性。秋山のファンという赤堀は「『生と死』のはざまで力強く生きようとする女性像」を投影した。「何か哲学を持っているわけではなく、自覚もなく真逆に走っている女性。実は糸が切れたたこのように不安定で、一番もろい人かもしれない」
秋山は「私って意外とそういう人間なんです。赤堀さん、よく分かっている」と笑う。「もし役が自分なら超高齢出産。『猥雑』好きだしチャレンジです」
最近では「東海道四谷怪談」のお岩など、これまで数々の舞台で情念たっぷりの女性を演じてきた。今後は「シワが増えても年齢とうまくつきあい、年相応のおばあさんの役などをやっていきたい」と“アンチエイジング”に固執しない。その女優としての「潔さ」も、今回の舞台の重要なエッセンスとなりそうだ。(文:藤沢志穂子/撮影:小野淳一/SANKEI EXPRESS)
【ガイド】
10月9~25日、東京・Bunkamuraシアターコクーン。問い合わせはBunkamura(電)03・3477・3244。大阪公演あり。