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現代も70年以上前と同じ葛藤を生きている 鵜山仁、土居裕子 舞台「マンザナ、わが町」 (1/3ページ)

2015.9.19 13:00

女性5人の稽古はかしましい。「休憩中もすぐおしゃべり」と笑う土居裕子(ゆうこ)さん(左)に「輪に入れなくて寂しい」とぼやく鵜山仁(うやま・ひとし)さん=2015年9月8日、東京都墨田区(鴨川一也撮影)

女性5人の稽古はかしましい。「休憩中もすぐおしゃべり」と笑う土居裕子(ゆうこ)さん(左)に「輪に入れなくて寂しい」とぼやく鵜山仁(うやま・ひとし)さん=2015年9月8日、東京都墨田区(鴨川一也撮影)【拡大】

 井上ひさしの作品を上演している「こまつ座」が太平洋戦争当時、米国に実在した日系人強制収容所を舞台とする「マンザナ、わが町」を、18年ぶりにキャストを一新して再演する。収容所を称賛する朗読劇の上演を指示された女性5人の葛藤から、さまざまな差別や矛盾が浮き彫りとなる。演出の鵜山仁(62)、リーダー役の土居裕子(56)は「人は今も同じ葛藤を生きている」と混沌(こんとん)とした現代に上演する意味を問う。

 自由と平等の国で差別

 「マンザナ」は米カリフォルニア州に実在した強制収容所で1941年12月の真珠湾攻撃以降、日系人たちが安全保障上の脅威になるという理由から、米国政府が設立した施設の一つ。舞台は井上作品では珍しい女性の群像劇で1993年に初演、何度か再演された。

 1942年3月、ジャーナリストのソフィア(土居)、浪曲師のオトメ(熊谷真実)、孤児だったという謎めいたサチコ(伊勢佳世)、歌手のリリアン(笹本玲奈)、女優のジョイス(吉沢梨絵)の日系人女性5人が、収容所を「自治の町」として称賛する朗読劇の上演を指示される。内容に納得できず、ぶつかり合ううち、それぞれが抱えてきた人生や複雑な思いが明らかになっていく。

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