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現代も70年以上前と同じ葛藤を生きている 鵜山仁、土居裕子 舞台「マンザナ、わが町」 (2/3ページ)

2015.9.19 13:00

女性5人の稽古はかしましい。「休憩中もすぐおしゃべり」と笑う土居裕子(ゆうこ)さん(左)に「輪に入れなくて寂しい」とぼやく鵜山仁(うやま・ひとし)さん=2015年9月8日、東京都墨田区(鴨川一也撮影)

女性5人の稽古はかしましい。「休憩中もすぐおしゃべり」と笑う土居裕子(ゆうこ)さん(左)に「輪に入れなくて寂しい」とぼやく鵜山仁(うやま・ひとし)さん=2015年9月8日、東京都墨田区(鴨川一也撮影)【拡大】

 自由と平等の国だったはずの米国で、自由を奪われ差別される。だがアジアで日本人は、現地の人たちを差別してはいなかったか。悪気もないまま人を上や下に見る意識が、心の奥にはあるのではないか。人間は多彩で、多彩なまま共存していくべきである-。5人のやり取りから、井上の願いが浮かび上がる。

 前回に続いて演出を務める鵜山は「18年前より今の方が、作品としては近い話になってきた」と振り返る。この間、2001年9月11日に米中枢同時テロが起き、11年3月11日には東日本大震災が起きた。戦後70年の今年は戦争と平和に対する議論が深まってもいる。「70年以上前の日系人のドラマは、根本的には解決されていない。混沌とした現代で葛藤を生きるつながりを感じる」

 ぶつかれば仲良くできる

 かつて「お国のため」というスローガンに引っ張られ、社会が息苦しくなった時代があった。果たして現代はどうなのか。「『ひと色』に染まるのは望ましくない。違っている方が美しい。ぶつかれば仲良くできる可能性があり、生きるエネルギーになる」

朗読劇の演出を務めるジャーナリスト役

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