インドネシア・スラウェシ島に生息する雄のクロザル「ナルト」が4年前に撮影した「自撮り写真」。傑作のあまり、著作権は誰のものなのかという問題を巻き起こした=2011年(AP)【拡大】
専門家は「勝ち目なし」
しかし、先月22日、米動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」が「米国の著作権法では動物が著作権を持つことを禁じていない。著作権はサルにある。著作権庁の判断は一見解にすぎない」としてサンフランシスコの連邦裁判所に提訴。さらに、ナルト自身が著作権を持っても、自らは収入を有効に使えないとして、PETAが代わりに権利を行使して、収益をサルの保護に使うと主張した。
ただ、PETA側は「この訴訟に勝てば、動物に財産権が認められる初の事例となる」と意気込んでいるが、多くの専門家たちは「主張が突飛で、まず裁判は負けるだろう」との見方を示している。
スレイターさんも「私自身、収益は動物保護に使う意向だった」として、サルに著作権があるというPETAの主張には不快感を示している。
最近は自動翻訳や自動作曲など人間が介在しない“創作物”が増えている折でもあり、米司法当局の判断が注目される。(SANKEI EXPRESS)