爆撃を受けた国境なき医師団の病院=2015年10月3日、アフガニスタン北部クンドゥズ(国境なき医師団提供・共同)【拡大】
アフガン国防省は、武装集団が病院に侵入し、建物や病院内の人々を盾にして治安部隊と交戦していたとしており、犠牲者らは治安部隊を支援する米軍機による攻撃に巻き込まれた可能性がある。
クンドゥズはアフガン第5の重要都市で、反政府武装勢力タリバンが9月28日に制圧。政府軍は既に奪還したとしているが、民家や周辺に隠れるタリバン兵が抵抗し、散発的な戦闘が続いていた。
MSFは1971年、フランスの医師らが結成。世界70以上の国・地域で活動し、99年にノーベル平和賞を受賞した。
≪タリバン攻勢に焦り 「反米」拍車も≫
アフガニスタン北部での多数の犠牲者を出した米軍による病院爆撃は、反政府武装勢力タリバンの攻勢で治安が安定しないアフガン国内の混乱を象徴する出来事だ。今後、反米感情が高まり、親米のガニ政権が窮地に追い込まれかねず、来年末の米軍完全撤退を目指すオバマ政権のシナリオに狂いが生じる恐れもある。