爆撃を受けた国境なき医師団の病院=2015年10月3日、アフガニスタン北部クンドゥズ(国境なき医師団提供・共同)【拡大】
北部戦闘拡大の兆候
「民間人を(戦闘による)被害から守るためにはあらゆる措置を取る」。駐留米軍のキャンベル司令官は病院空爆直後に声明を出し、民間人の安全を重視する姿勢を強調してみせた。
米メディアによると、国連はアフガンの戦闘で発生する民間人の犠牲者のうち米軍に責任があるのはわずか1%とする報告書を最近まとめた。それでも「戦場では間違いは時々起こってしまう」(元米陸軍高官)ため、民間人犠牲を完全になくすことができないのが実態だ。
14年末で「戦闘任務」を終了した駐留米軍だが、現在もアフガン治安部隊の支援などの名目で空爆を続ける。タリバンは攻勢を強め、クンドゥズに隣接する北部州でも戦闘が拡大する兆候があるという。
米国は、シリアで空爆を始めたロシアが「民間人を攻撃している」と批判しているが、市民が犠牲になる米軍の攻撃が繰り返されれば、そうした主張は空々しく響き、説得力を失うことにもなりかねない。(共同/SANKEI EXPRESS)