報道陣に公開されたスーパーカミオカンデ内部。たくさんの光電子増倍管が並ぶ=2006年4月7日、岐阜県飛騨市(山田哲司撮影)【拡大】
指導を受けた小柴氏のことを「若いときはもっと怖かったそうだが、やはり怖かった。研究について妥協しない。先生が駄目だと言うものは考えを曲げてもらえなかった」と話す。
ニュートリノの観測データに「振動」の兆候が表れていることに気付き1988年に論文を発表したが「計算が間違っているのでは」と冷たい意見も聞こえた。10年間かけて検証を重ね、間違いないとの確証を得た。「跳びはねはしないが、それに近い感動だった」と、控えめに振り返った。(SANKEI EXPRESS)
■ニュートリノ 物質を構成する最小単位の素粒子の一種。電気的に中性で他の物質とほとんど反応しないため観測が難しく、性質は謎が多い。1956年に発見された。電子型、ミュー型、タウ型の3種類があり、電子の100万分の1以下の微小な質量を持つ。物質や宇宙の成り立ちを探る研究で重要な鍵を握る。名前はニュートラル(中性)の語尾に、小さいものを意味するイタリア語を組み合わせた「中性の微粒子」が由来。