≪燃える火口は女神の息吹≫
ハワイ島の南部に位置するキラウエア火山から流れ出たマグマによってできた溶岩台地には、所々に「オヒア」という木が生えている。オヒアは溶岩台地に最初に生える木で、幹がねじ曲がった醜い姿をしているが、「レフア」と呼ばれる美しい赤い花を咲かせる。
ハワイ島に伝わる言い伝えでは、火山の女神「ペレ」がオヒアという若者に恋をしたが、オヒアにはすでに恋人、レフアがいたため、怒ったペレがオヒアを醜い木に変えてしまったといわれている。恋人、レフアがオヒアの木の横で毎日泣いていたところ、他の神々の力によって赤い花に変えられオヒアと一緒にいられるようになったという。レフアはハワイ島の花として、レイにもよく使われている。
夕方、噴煙を上げるハレマウマウ火口を望む展望台には霧が立ち込めていた。霧が晴れることを願いながら日が暮れるのを待っていると、火口部からの噴煙がかすかに赤く色づいているのが見えた。日が沈み暗くなるにつれ霧は徐々に晴れ、噴煙はピンク、オレンジ、赤と色を変えていった。