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重いもの背負ってる人、応援したくなる 「孤狼の血」著者 柚月裕子さん (1/4ページ)

2015.10.8 13:30

作家の柚月裕子(ゆづき・ゆうこ)さん。2008年のデビュー以降、安定したペースで執筆を続ける。「やっとなりたいものになれた。手放したくないですね」=2015年9月2日(塩塚夢撮影)

作家の柚月裕子(ゆづき・ゆうこ)さん。2008年のデビュー以降、安定したペースで執筆を続ける。「やっとなりたいものになれた。手放したくないですね」=2015年9月2日(塩塚夢撮影)【拡大】

  • 「孤狼の血」(柚月裕子著/KADOKAWA、1836円、提供写真)

 【本の話をしよう】

 実力派ミステリー作家、柚月裕子さん(47)が新刊『孤狼の血』で、初めて極道小説に挑んだ。違法行為もいとわないマル暴刑事と、暴力団の闘いを沸き立つような熱さで描く。

 「描きたかった世界」

 今まで、女性を主人公にした作品を多く重ねてきた。しかし、本作のメーンの登場人物は、ほぼ全員男性。まさに、男の世界だ。「男っぽい作品が好きなので、ずっと描きたかった世界でした。でも、調べることも多いですし、筆力も求められる。それに、アウトローものというと、男性作家のイメージがあります。その中で私が描くということに、どういった意義を見いだすか。私はよくも悪くも『やったモン勝ち』という信念の持ち主。描くからには、今出せる力を出し切ろうと」

 1988(昭和63)年の広島。新米刑事の日岡がタッグを組むことになったのは、暴力団との癒着が噂される大上だった。目的のためなら手段をいとわない大上の姿に反発を覚えながらも、ある失踪事件をきっかけに、暴力団同士の対立に巻き込まれていく。果たして日岡と大上は、血みどろの抗争を阻止することができるのか-。

重いものを背負って苦しんでいる人

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