ネスレ日本(神戸市)は、世界のカカオ豆生産地の農家が直面する課題の解決に取り組む「ネスレ カカオプラン」の一環として9月から、持続可能な農業をサポートしていることを保証する「UTZ認証ラベル」を「キットカット」の全製品に導入した。日本で全製品に導入するのは、チョコレートの主要銘柄では初めてという。
おいしいチョコを未来に
チョコレートの原材料であるカカオ豆の需要は、新興国の経済成長でさらに増加すると見込まれている。しかし、コートジボワールやガーナ、インドネシア、エクアドル、ベネズエラなど主要なカカオ生産国の農園では、カカオの木の高齢化や病気で枯れるなどの原因で高品質の豆が十分に収穫できず、農家がカカオ栽培をやめてしまうといった問題を抱えている。
「ネスレ カカオプラン」はこうした状況を踏まえ、2009年にスタート。カカオ農家とともに課題に取り組み、地域社会のより良い未来を創出し、将来にわたっておいしいチョコレートを消費者に届けることを目的としている。