バドミントンに興味を持ったのは小学校6年生のときだった。あくまで遊びとして放課後や休み時間に友達とプレーを楽しんでいたが、そのあまりののめり込みぶりに教師から「学校のバドミントンチームに入ったら」と提案され、バドミントンを本格的に始めることになった。
カナダに留学していた中高時代も部活動でさらに腕を磨き、対外試合のオーダーではいつもエースとして活躍するほどの腕前となった。「『いつかバドミントンを題材にした映画に出演してみたい』という気持ちがずっとあって、監督に頼み込んで実現したのがこの映画なんです」
そう語る香港の人気女優、ジョシー・ホー(40)の肝煎りで実現した主演作「全力スマッシュ」は、バドミントンに打ち込むことで初めて人生と真摯(しんし)に向き合ったチンピラたちの奮闘を描く異色のアクションコメディー。監督を務めたデレク・クォック(郭子健)は、大スター、チャウ・シンチー(周星馳、53)の監督作「西遊記 はじまりのはじまり」(2013年)では脚本も執筆した期待の新星だ。