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【佐藤優の地球を斬る】ロシアのシリア介入とシーア派原理主義の脅威 (4/4ページ)

2015.10.10 10:00

欧米諸国の懸念にもかかわらずシリアに軍事介入したロシアのウラジーミル・プーチン大統領=2015年10月2日、フランス・首都パリ(AP)

欧米諸国の懸念にもかかわらずシリアに軍事介入したロシアのウラジーミル・プーチン大統領=2015年10月2日、フランス・首都パリ(AP)【拡大】

  • 作家、元外務省主任分析官の佐藤優(まさる)さん=2014年3月20日、東京都新宿区(大里直也撮影)

 ここで、既に米国がアサド政権と「イスラム国」の同時打倒という目的を遂行するために軍事介入しているシリアに、米国の思惑に対立する形で軍事介入することは、米露関係に短期間で回復することができないような緊張をもたらすリスクがある。ロシアのプーチン大統領はこのリスクを十分認識している。それでもシリアに軍事介入する決断をしたのは、シリアにおけるイランの急速な影響力拡大に対する危惧を抱いたからであると筆者は見ている。ロシアは、イランのシーア派原理主義の脅威を十分に認識している。シリアがイランの影響下に置かれれば、中東地域のみならず、世界的規模でシーア派の革命機運が高まる。シーア派の原理主義過激派を封じ込めることを念頭に置きつつ、ロシアがシリアでイランの影響力増大を阻止しているという面を軽視してはならない。(2015年10月9日脱稿)(作家、元外務省主席分析官 佐藤優(まさる)/SANKEI EXPRESS

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