同じ過ちを犯さぬために
実はこの芝居、3年前の2012年にも同じ劇場で、ほぼ同じキャスト、スタッフで上演している。その時にももちろんこの副題と大いに向き合ったのだが、物理的に子どもの客層を獲得するのに苦労をした。1割に満たなかったと言って過言ではない。しかしこの劇は客席に「子どもとその付添い」が共に並んで座っていることが必須なのである。にも関わらず、子どもはほぼゼロ状態という日も少なくなかった。
しかし劇場に来た子どもは大いに歌を楽しみ、踊りを楽しみ、せりふを楽しみ、存分に付添いを質問攻めにしているということを実感していた。もどかしいという言葉では足りないほどに、私たちは劇場にやってくる子どもを切望した。
3年後の今年、同じ過ちを犯す法はない。こまつ座は子ども料金を1100円という破格に設定(タイトルにちなんだそうです)。しかも前回未就学児は入場できなかったところを、3歳以上は入場可とした。これはなかなかの決断である。確かに前回公開舞台稽古に招いた子どもたちの中には未就学児も何人か紛れていたものの、別段問題は起きず、というかむしろ普通に楽しめているということに気づき、今後はもう少し年齢設定を低くできるよね、なんていう話はあったのだ。