Vサインとスローガンを掲げ、首都アンカラで起きたトルコ史上最悪の爆弾テロ事件に抗議する人たち=2015年10月10日、トルコ・イスタンブール(AP)【拡大】
政府の敵は4組織
「テロ行為は人類に対する罪だ。今日は(国民全員が)肩を並べて連帯すべき日だ」。ダウトオール首相は10日の記者会見で訴えた。ただ、犯行が疑われるグループとして列挙したのは、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」、非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」、極左2組織の計4つに上り、政府が抱える敵の多さを物語った。
このうち「イスラム国」とPKKは、長引くシリア内戦と深く関わる。トルコ軍は7月下旬、南東部スルチで起きた自爆テロをきっかけに、シリアの「イスラム国」空爆を開始。米国にもトルコ南部の空軍基地の使用を許可、それまでの消極姿勢の転換を印象付けた。
しかし、トルコ軍は同時に、トルコからの分離独立を目指すPKKへの空爆にも乗り出した。報復の応酬はやまず、軍側170人以上、PKK側1700人以上が死亡。PKKに近いシリアのクルド勢力の影響力拡大を警戒したのは明らかだ。