マミーボード(ミイラにかぶせられた木製の蓋)部分エジプト第3中間期(1080~664Bマミーボード(ミイラにかぶせられた木製の蓋)部分_エジプト第3中間期(1080~664BC、提供写真)。(C)Fondation_Gandur_pour_l’Art,Geneva,Switzerland.Photographer:Ssdra_Poinetet【拡大】
「前後を見分ける聖なる目のアミュレット」は、古代エジプトで人気を集めたお守り。オシリス神話の中で、エジプトジャッカル(オオカミ)の頭を持つセト神とハヤブサの頭をもつホルス神が戦い、ホルス神の左目が傷ついた。それをトキの頭をもつトト神が治す。その逸話から、ホルス神の左目は守護や強さのシンボルとなった。
面白いのは、このハヤブサの左目が、穀物の量を量るヒエログリフの記号にもなっていることだ。眉毛は8分の1、瞳は4分の1など、64分の1から2分の1まで、記号の5カ所が違う分数を表している。
古代エジプト美術では、多神教世界を象徴する動物が、頻繁に登場する。会場にも猫、ライオン、牛、ヒツジ、サル、カエル、カメなど動物をかたどったお守りやアクセサリーが並んでいる。