大分県由布市内を走るJR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」=2013年10月(共同)【拡大】
衰えぬ人気ぶり
「常に変化し、さらにレベルを上げていかないといけない」。JR九州の青柳俊彦社長は9月上旬、第三セクターの肥薩(ひさつ)おれんじ鉄道に乗り入れる新ルートを発表。それに伴い、3泊4日コース2人1室の料金を最高150万円から170万円に引き上げた。
運行開始時の110万円から4度目となる値上げ断行の背景には、勢いの衰えない人気の高さがある。予約倍率は、当初の7倍から昨年中に37倍まで跳ね上がり、最新の10月~来年2月分も33倍の高水準を維持する。
訓練を積んだクルーによる上質なもてなしには定評があり、リピーターは27%に達した。JR九州関係者は「付加価値やサービスを高めれば、200万円でも客はついてきてくれる」と強気だ。
JR九州の体質転換
JR九州は、本業の鉄道事業で赤字が続き、2014年度は約140億円の営業損失を計上した。
16年度中を目指す上場後は、経営安定基金の運用益による穴埋めができなくなるため、運賃収入で稼げる体質への転換が最重要課題となっている。