米民主党討論会で、バーニー・サンダース上院議員(左)の横で笑うヒラリー・クリントン前国務長官=2015年10月13日、米ネバダ州ラスベガス(AP)【拡大】
「変節」のTPP不支持
「当選するためなら何でも言うのか」。7日のTPPへの不支持表明に関する司会者の質問は痛烈だった。西部ラスベガスの豪華ホテル。5候補の中心にクリントン氏が立つ。
オバマ大統領と距離を置く姿勢を鮮明にしたTPP不支持表明は不評だ。オバマ政権1期目の国務長官だったころにはTPPの必要性を訴えていたことが念頭にある。協定に批判的な労働組合を取り込むための変節と考える人は少なくない。
質問にクリントン氏は泰然としていた。「私の立場は一貫している」「米国民に質の良い新たな雇用をもたらすという基準に合わなかった」。司会者や他候補にさらなる追及を許さなかった。
「討論では非凡な才能を見せる」(ニューヨーク・タイムズ紙)という評価に誇張はない。だがそんな安定感にこそ「うそっぽさがのぞく」(ラスベガスの61歳男性)と感じる有権者は多い。