「私は大の旅行好き」と公言している松坂慶子(63)がハノイに足を運んだのは、意外にも昨年6月の主演映画のロケハンが初めてだった。「初めてハノイの街角に立ったとき、すっかり圧倒され、とりこになってしまいました。活気とか、人々のやる気といったものがみなぎっていたんですよ。10代や20代の頃のように、元気はつらつな自分に戻ることができるから、ハノイが好きになったんでしょうね」
難しいベトナム語会話
興奮気味に話してくれた松坂のその後のベトナム訪問はどんどん増え、計7回にものぼった。さて、そんな松坂が出演したのは、初の日本・ベトナム合作映画「ベトナムの風に吹かれて」(大森一樹監督)だ。本作の原作は、新潟県魚沼市出身でベトナム在住の日本語教師、小松みゆきの著書「越後のBaちゃんベトナムへ行く」。認知症の症状が出始めた高齢の母親と現地で体験した悲喜こもごもが軽やかなタッチでつづられている。