ホワイトハウスで、2016年末までに予定していたアフガニスタン駐留米軍の完全撤退を断念したことを発表するバラク・オバマ米大統領。右はジョー・バイデン副大統領、左はアシュトン・カーター国防長官、左端はジョセフ・ダンフォード統合参謀本部議長=2015年10月15日、米国・首都ワシントン(AP)【拡大】
オバマ氏はアフガン治安部隊の訓練などを中心とする現状の任務に変更はないと強調。残留する5500人は首都カブール、首都北方のバグラム米空軍基地、東部ジャララバード、南部カンダハル近郊の4拠点に配置する。従来計画では米大使館の警備要員などを除いて撤退するはずだった。
アフガンでは今年9月に北部クンドゥズをタリバンが一時制圧。政府軍は数日後に奪還したが、作戦中に米軍が非政府組織(NGO)「国境なき医師団」の病院を誤爆し多数の民間人が死亡、混迷が深まっていた。(共同(SANKEI EXPRESS)
≪オバマ氏 対テロ戦略行き詰まり≫
アフガニスタン、イラクの「2つの戦争」を終結させると公約して米大統領に就任したオバマ氏にとり、アフガニスタンからの完全撤収は自らのレガシー(政治的遺産)の中核に位置する課題だった。完全撤収後に空爆を開始したイラクに続くアフガンでの方針転換は、大規模な地上部隊派遣の否定を中心に据える対テロ戦略が行き詰まったことを物語っている。