前田諒太郎さん(1993年~、兵庫県在住)が、色鉛筆で描く空の絵も美しい。福祉事業所の仕事を終えたあとや休日に、1枚に3時間もかけ、丹念に描く。空にこれほどの表情があったのかと、今さらながらに気づかされる作品ばかりだ。
この展覧会は、文化庁の「戦略的芸術文化創造推進事業」として2014、15年度にかけて行われている。出品者12人は、美術館の学芸員や大学教授ら12人によって見いだされ、推薦された人たちだ。
埼玉県立近代美術館の前山裕司学芸員は「調査に入ったことで、地域の障害者施設や障害者アート関係者にネットワークができ始めたことは事実だ。出てきた作品も、思ったよりバラエティーに富んでいたと思う」と話している。(原圭介/SANKEI EXPRESS)
【ガイド】
■「すごいぞ、これは!」(文化庁 平成27年度戦略的芸術文化創造推進事業) 11月3日まで、埼玉県立近代美術館(さいたま市浦和区常盤9の30の1)。月曜休館。一般500円。(電)048・824・0111。