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【笑顔のアスリート学】水があることに「ありがとう」 萩原智子 (2/4ページ)

2015.10.26 14:00

山梨県北杜市立白州小学校で開いた「水ケーション」で子供たちに水の大切さを伝える萩原智子さん=2015年9月1日(角かずみ撮影)

山梨県北杜市立白州小学校で開いた「水ケーション」で子供たちに水の大切さを伝える萩原智子さん=2015年9月1日(角かずみ撮影)【拡大】

 穂高連峰の北穂高へ登山したときのこと。無事に登頂し、山頂近くの山小屋へ宿泊すると、オーナーが「水」を確保することがどんなに大変なことなのかを教えてくれた。雨水をためるためなどのさまざまな工夫がなされ、人間の生命線でもある「水」を大切に確保していた。そんな時、ふと私自身が打ち込んできた水泳が頭に思い浮かんだ。

 水の中で行う水泳は、なんてぜいたくなスポーツなんだろう-。あらためて感じる機会となった。もしも飲み水がなくなったら、一番初めになくなるスポーツ。その「水」に対しての思いをもう一度、見つめ直したいと思った。蛇口をひねれば当たり前のように「水」が出る。それは当たり前ではなく、「ありがとう」だと思ったのである。

 森と人のつながり

 私はこれまでさまざまな場所で水泳教室を開催させてもらった。水泳の普及のためには大切な時間であり、私にとっても大好きな時間だ。しかし水泳教室だけではなく、泳ぐ前に「水」について学ぶ時間があってもいいのではと思った。私たち人間は、「水」によって生かされ、「水」によって成長している。あらためて「水」について学び、その存在に感謝する気持ちを育めるような教育プログラムを作りたいと考え始めていた。そんな思いから、「水ケーション」をスタートした。

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