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兵庫・淡路島「奇跡の星の植物館」 ロックな襖絵と盆栽 迫力のコラボ (2/4ページ)

2015.10.26 11:00

力強いフォルムで躍動感あふれる盆栽と、現代の琳派の呼び声高いロックな壁画絵師、キーヤンの襖絵が競い合う。およそ植物園とは思えない空間が広がる=2015年10月10日、兵庫県淡路市の兵庫県立淡路夢舞台温室「奇跡の星の植物館」(田中幸美撮影)

力強いフォルムで躍動感あふれる盆栽と、現代の琳派の呼び声高いロックな壁画絵師、キーヤンの襖絵が競い合う。およそ植物園とは思えない空間が広がる=2015年10月10日、兵庫県淡路市の兵庫県立淡路夢舞台温室「奇跡の星の植物館」(田中幸美撮影)【拡大】

  • コケや盆栽、山野草などで作り上げたモダンガーデンと躍動的なキーヤンのロックな象の襖絵が競演。迫力ある緑の空間が生まれた=2015年10月10日、兵庫県淡路市の兵庫県立淡路夢舞台温室「奇跡の星の植物館」(田中幸美撮影)
  • キーヤンが昨年、奇跡の星の植物館の近くの里山にいるカワセミやフクロウ、タヌキなどの生き物を描いた壁面=2015年10月10日、兵庫県淡路市の兵庫県立淡路夢舞台温室「奇跡の星の植物館」(田中幸美撮影)
  • タレントで書家の越前屋俵太さんの司会進行のもと、木村英輝さん(中央)と奇跡の星の植物館の辻本智子プロデューサー(左)によるトークショーが行われ、歯に衣着せぬトークが炸裂した=2015年10月10日、兵庫県淡路市の兵庫県立淡路夢舞台温室「奇跡の星の植物館」(田中幸美撮影)
  • 襖絵は表裏一体となっており、片面には天を飛ぶ白い象、もう片面にはレッドジャガーやクジャクなどが描かれていて、どちら側からも楽しむことができる=2015年10月10日、兵庫県淡路市の兵庫県立淡路夢舞台温室「奇跡の星の植物館」(田中幸美撮影)
  • 天に向かって飛ぶ襖絵の象とまるでシンクロするかのような形の真柏の盆栽。呼応し合う世界観が面白い=2015年10月10日、兵庫県淡路市の兵庫県立淡路夢舞台温室「奇跡の星の植物館」(田中幸美撮影)

 襖絵の前には、独特のフォルムで存在感を主張する真柏(しんぱく)の盆栽。さらに、コケを盛って山のようにした植栽などが並ぶが、絶妙に調和していて違和感はない。植物園というよりは、緑を使ったモダンでポップなアート空間といった雰囲気だ。

 大胆なデザインと金や銀を配した派手な色合い、人を引き付ける装飾性などからキーヤンは「現代の琳派」「現代の俵屋宗達(たわらやそうたつ)(琳派を代表する絵師)」などと称される。枠からダイナミックにはみ出した盆栽もどこか琳派の雰囲気を醸し出していた。

 ≪キーヤンの躍動感、モダンガーデンに迫力≫

 グリーンアート展を記念して、キーヤンと「奇跡の星の植物館」プロデューサーの辻本智子さんとのトークショーが行われ、2人の歯にきぬ着せぬトークが会場を笑いの渦に包んだ。

 植物館は日本を代表する建築家、安藤忠雄さんの設計。キーヤンは昨年、「花がある場所に花を描いたら暑苦しいので、このあたりの里山に出てくる生き物を描こうと思った」といい、シカやイノシシ、フクロウやタヌキなどを植物館の壁面に描いた。

「若いころは『花と緑で日本を変える』などと思っていたが…」

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