国連創設70周年を記念して国連カラーのブルーにライトアップされたエジプト・ギザのピラミッド(奥)とスフィンクス=2015年10月24日(ロイター)【拡大】
建築方法も検証
日本では最近、東京電力福島第1原発事故で溶けた核燃料を調べるのにこの技術が用いられた。
調査するのは、ギザにある世界最大のクフ王のピラミッドや、上半分と下半分で傾斜角が異なることで知られるダハシュールの約4500年前の屈折ピラミッド。未発見の部屋を探るほか、石の組み方や構造、諸説ある建築方法をデータから検証する。(共同/SANKEI EXPRESS)
■ミュー粒子 物質を細かく分割した最小単位「素粒子」の一種。宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線が大気に衝突して生じる「2次宇宙線」に含まれる。1930年代に発見された。地上に1平方メートル当たり毎分約1万個降り注ぐ。厚さ数キロの岩盤を突き抜けるほど物を通り抜けやすいのが特徴で、密度が高い物質を通ると数が減ったり方向が変わったりする。この性質を利用してミュー粒子の減り方や方向の変化から構造物の密度などを推定できる。火山のマグマ観測に活用されているほか、東京電力福島第1原発事故で溶け落ちた核燃料の調査にも使われている。