サイトマップ RSS

日本「研究遺産」の恩恵 先細り懸念 ノーベル賞 自然科学で受賞ラッシュ (1/5ページ)

2015.10.9 07:30

ノーベル文学賞の受賞者に選ばれたスベトラーナ・アレクシエービッチさん=2014年9月16日、ベラルーシ・首都ミンスク(AP)

ノーベル文学賞の受賞者に選ばれたスベトラーナ・アレクシエービッチさん=2014年9月16日、ベラルーシ・首都ミンスク(AP)【拡大】

  • 主要国の科学論文数=1990年~2013年

 今年の自然科学分野のノーベル賞は大村智氏(80)が医学・生理学賞、梶田隆章氏(56)が物理学賞に輝き、今世紀に入って日本の栄誉は15人に達した。ただ、多くは数十年前の業績が評価されたもので、受賞ラッシュが日本の科学技術力の現状を反映しているとは言い難い。成果主義の影響などで受賞者数は先細りに転じると懸念する声もある。

 20~30年前からの投資

 今世紀の自然科学分野のノーベル賞は、米国の55人に次いで日本が世界2位を占める。政府は2001年に「今後50年間で30人程度の受賞者を輩出する」との目標を掲げたが、15年で半分を達成したことになり、かなりのハイペースといえる。

 文部科学省で目標策定に関わった有本建男・政策研究大学院大教授は「日本は20~30年前から多様な分野に数万件もの研究資金を援助して裾野を広げ、研究者を育ててきた。その成果だ」と説明する。

 基礎から応用まで幅広く育成が行われた結果、「日本にはノーベル賞級の成果を挙げている研究者が他にも数十人いる」という。

「この装置ができたらノーベル賞が2回ぐらい取れる」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ