東京電力福島第1原発事故後、2012年3月に日本で開かれたシンポジウムにメッセージを寄せ、広島、長崎への原爆投下とチェルノブイリ事故後、「人間の文明は『非核』の道を選択すべきではなかったのか」と指摘。「原子力時代から抜け出さなければならない。私がチェルノブイリで目にしたような姿に世界がなってしまわないために、別の道を模索すべきだ」と訴えた。
ソ連軍のアフガニスタン侵攻を扱った「アフガン帰還兵の証言」や「チェルノブイリの祈り」、ソ連崩壊に傷つき自殺した人々の心理に迫った「死に魅入られた人びと」などが邦訳されている。
1948年、ウクライナ生まれ。ベラルーシ人の父とウクライナ人の母を持ち、父の故郷ベラルーシで育った。国際的な文学賞も多数受賞。
賞金は800万クローナ(約1億2000万円)。授賞式は12月10日にストックホルムで行われる。(共同/SANKEI EXPRESS)