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エジプト遺産「次世代へ」 意気込む新博物館 (1/3ページ)

2015.10.20 07:30

大エジプト博物館保存修復センターの木材研究室で話すメドハト・アブドラさん=2015年8月、エジプト・首都カイロ近郊ギザ(共同)

大エジプト博物館保存修復センターの木材研究室で話すメドハト・アブドラさん=2015年8月、エジプト・首都カイロ近郊ギザ(共同)【拡大】

  • 大エジプト博物館保存修復センターで、国際協力機構(JICA)の研修を受ける女性(左)=2015年8月、エジプト・首都カイロ近郊ギザ(共同)

 「古代文明をありのまま保存し、次世代に伝えるのが私たちの役目だ」。エジプトの首都、カイロ近郊のギザにある大エジプト博物館保存修復センターで、専門家はこう強調した。中東を代表する拠点施設で働く人々は、各地で遺跡破壊を繰り返す過激派組織「イスラム国」を非難し、文化遺産の保存に強い決意を示した。

 1ミリ以下の細工も修復

 「まずは、注意深く素材を観察するんだ。実証実験を繰り返し、適切な保存法を選ぶ。ファラオ(王)のつえには1ミリ以下の細工もある。これに傷をつけずに修復する。骨の折れる作業だよ」

 三大ピラミッドのすぐそばにある保存修復センターの木材研究室で室長を務めるメドハト・アブドラさん(44)は、古代エジプト第18王朝の「黄金のマスク」で有名なツタンカーメン王の副葬品を扱う。つえ、装飾品が入っていた箱、ベッドなど木製出土品の修復が担当だ。

 エジプトの古代遺跡は世界的な観光資源だが、大量の出土品の保存・修復は長年の課題となっている。1922年に発見されたツタンカーメン王のきらびやかな大小約5000点の副葬品でさえ、一般公開されているのは約1500点にとどまる。

遺跡破壊は神に反する

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