≪南シナ海 米艦「あらゆる事態想定」≫
南シナ海で中国が造成した人工島周辺を航行した米海軍のイージス駆逐艦「ラッセン」について、米政府関係者は27日「あらゆる事態を想定」して戦闘能力の高い艦船を選んだと語った。中国側がラッセンを数週間追跡していたことも判明。人工島周辺12カイリ(約22キロ)内の航行前から、米中が繰り広げていた駆け引きが明らかになってきた。
ラッセンは南シナ海の公海を約4週間パトロールした後、19日にマレーシアのコタキナバルに寄港。27日にスプラトリー(中国名・南沙)諸島のスービ(渚碧)礁の12カイリ内に入った。中国国防省によると、中国海軍のミサイル駆逐艦「蘭州」など2隻がラッセンに警告を行った。
ニューヨーク・タイムズ紙は、12カイリ内の航行が1時間足らずだったと伝えた。しかし米国防当局者はロイター通信に、中国側がラッセンを数週間追跡していたと語り、周辺海域では米中の神経戦が長く続いていたことを物語っている。