はたきこみで嘉風をくだした白鵬(中央)=2015年11月11日、福岡県福岡市博多区の福岡国際センター(永田直也撮影)【拡大】
嘉風は今場所も鶴竜、稀勢の里(きせのさと)を破り、勢いに乗っていた。好取組が期待されながらあっさり決まったのが不本意だったようで、白鵬は支度部屋へ戻り「風呂場でどんなコメントをしようか考えてた」と苦笑い。「昨日は部屋で卓球をやったから体が動きすぎたかな」と冗談交じりに語った。
横綱が小結の挑戦を真っ向から受けて立つ内容ではなかった。土俵下の藤島審判長(元大関武双山)は「嘉風の持ち味を殺すにはあれが良いと選択したのでしょう」と見る。
休場明けの場所。まだ試運転といったところか。白鵬は「気をつけて頑張りますというのが一番合うのかな」と最後まで反省しきりだった。(藤原翔/SANKEI EXPRESS)