米カリフォルニア州サンディエゴの海洋テーマパーク「シーワールド」で行われているシャチのショー。世論の変化と高まる批判を受けて、来年で廃止されることになった=2015年11月9日(ロイター)【拡大】
シーワールドは、調教師が飼育中のシャチに芸を仕込んで披露する劇場型のスタイルから、シャチの生態をより自然に近い形で観客に見せる形態へと展示方法を変える。この方針転換が注目の的となった背景には主に2つの理由がある。
1つ目は、親会社が同じであるフロリダ州オーランドのシーワールドで、2010年に調教師がシャチに襲われ、死亡する事故が発生し、大型海洋哺乳類を飼育する施設内の安全性をめぐる議論が起きていたこと。
2年前にこの事故の真相とシャチの飼育の実態を描いたドキュメンタリー映画「ブラックフィッシュ」が製作され、この映画は著名な映画祭で賞を受賞するなど、高い評価を受けていた。
2つ目は、動物保護団体が積極的に活動する米国でいま、動物たちの「生きる権利」を擁護しようとする運動が高まりを見せていること。過激団体シー・シェパードもその一つで、米国では、いま水族館廃止運動が勢いを見せている。