敷地内にある公衆トイレで爆発が起き、消防隊員や警察官で騒然とする靖国神社の南門=2015年11月23日、東京都千代田区(共同)【拡大】
捜査関係者によると、爆発があった個室トイレの天井には30センチ四方の穴が開いており、屋根裏から金属製とみられるパイプが見つかった。パイプは長さ20センチ、直径3センチほどで、口がふさがれ4本が束ねられていた。床には乾電池や電池パック、リード線などが散乱。パイプにはリード線がつながっていた。
爆発音は1回確認されているが、パイプは4本とも爆発していない。爆発による残留物も現時点で確認されず、トイレの天井や壁にも焼けた痕はなかった。爆発物処理班が出動して現場のトイレから遺留品を回収しており、パイプの内容物などの分析を進めている。警視庁によると、爆発騒ぎがあった公衆トイレは、本殿にも近い南門から入ってすぐの場所に設置。周辺は夜間、閉門され、人が立ち入れないが、日中の出入りは自由にできる。
≪同時テロ後の警備強化に隙≫
靖国神社で起きた爆発物事件は、パリ同時多発テロが発生した後だけに警察当局に衝撃を与えた。主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の開催が来年5月に迫る日本でも、テロへの懸念が高まり、重要施設の警戒を強化していたはずだ。備えに隙はなかったのか-。