首脳会談に向かうにフランスのフランソワ・オランド大統領(右)とイギリスのデービッド・キャメロン首相=2015年11月23日、フランス・首都パリのフランス大統領府(ロイター)【拡大】
パリ同時多発テロを受け、フランスのフランソワ・オランド大統領(61)は23日、英国のデービッド・キャメロン首相(49)とパリの大統領府で会談し、同時テロで犯行声明を出したイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」掃討のため、シリアの拠点に対する空爆強化などで緊密に協力していくことで一致した。
オランド氏は共同記者会見で、イスラム国の脅威への対処は「共通の義務」だと強調し、空爆強化について「われわれは最大の損害を与える標的を選び、攻撃を集中させる」と述べた。仏原子力空母シャルル・ドゴールは23日、シリア沖で臨戦態勢に入った。
キャメロン氏は仏軍の空爆強化を支持し、「英国も同様の対応をとるべきだと確信している」と強調。週内に英国のシリア空爆参加への承認を議会に求める考えを改めて示した。また、仏軍にキプロスの英軍基地を使用するよう提案した。
オランド氏はイスラム国掃討に向けて国際社会の結集を目指しており、キャメロン氏との会談を皮切りに、週内に米露両首脳とも相次ぎ会談する。