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【勿忘草】北の湖の強さ (1/2ページ)

2015.11.26 09:00

「横綱北の湖記念館」に設置された献花台に花を手向ける地元の人たち=2015年11月21日午前、北海道有珠郡壮瞥町(共同)

「横綱北の湖記念館」に設置された献花台に花を手向ける地元の人たち=2015年11月21日午前、北海道有珠郡壮瞥町(共同)【拡大】

  • 親方衆や関係者は、九州場所が行われている福岡国際センター前で北の湖理事長を乗せた霊柩(れいきゅう)車を見送った=2015年11月21日、福岡県福岡市博多区の福岡国際センター(中川春佳撮影)

 子供のころ、大相撲千秋楽の大一番といえば北の湖(きたのうみ)と輪島(わじま)の横綱対決だった。あんこ型の安定感のある、ふてぶてしい表情の北の湖に、斜に構えてみえる、苦み走った表情の輪島。「強すぎる」北の湖を今ひとつ好きになれず、輪島を応援していた。

 現役理事長のまま、九州場所中に急逝した北の湖を伝える記事で、当時は「中学1年で上京したたたき上げ=北の湖」「日大相撲部出身のエリート=輪島」という図式でとらえられていたと知ってびっくりした。子供心に、北の湖こそ相撲取りになるべくしてなったエリートと思えていたからだ。いつの世もエリートはあんまり人気がない。北の湖も強すぎて、たたき上げなのに敬遠されていた。

 憎まれるほど強かった、強くあり続けたからこそ、北の湖の強さへの思いは突出していたのだろう。この九州場所10日目に横綱白鵬が栃煌山(とちおうざん)戦で猫だましを使ったときには「横綱としてやるべきことじゃない」と苦言を呈した。急逝3日前に発したこの言葉は、理事長としてだけではなく、本心から出たに違いない。

強かった大横綱

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