照ノ富士(手前)に攻められる白鵬。寄り切りで敗れる=2015年11月21日、福岡県福岡市博多区の福岡国際センター(共同)【拡大】
大相撲九州場所14日目は21日、福岡国際センターで行われ、横綱日馬富士(はるまふじ)が横綱鶴竜(かくりゅう)を押し出して1敗を守り、単独トップに立った。首位で並んでいた横綱白鵬は大関照ノ富士に寄り切られ、不戦勝の平幕松鳳山(しょうほうざん)とともに12勝2敗となった。22日の千秋楽で日馬富士が大関稀勢の里(きせのさと)に勝てば12場所ぶり7度目の優勝が決まる。負ければ最大3人のともえ戦による優勝決定戦の可能性がある。鶴竜は6敗目、照ノ富士は勝ち越した。
かど番の大関豪栄道は小結嘉風(よしかぜ)に押し倒されて7勝7敗、嘉風は勝ち越した。稀勢の里は大関琴奨菊の休場による不戦勝で9勝目。関脇栃煌山(とちおうざん)は給金を直し、小結栃ノ心は負け越した。
千秋楽を前にまさかの失速だ。白鵬が連敗を喫し、賜杯レースで首位の座から引きずり下ろされた。休場明けの場所だけに、終盤戦で体調面に急激な変化が訪れたのか。「負担のかかる取組が多かったから」と弱気な言葉を漏らした。