10月27日、韓国国会で施政方針演説を行う朴槿恵(パク・クネ)大統領。歴史教科書の国定化についても理解を求めた=2015年、韓国・首都ソウル(AP)【拡大】
韓国では朴正煕政権下の74年から国定歴史教科書が使われてきたが、金大中(キム・デジュン)政権下の2002年に検定・認定制度が一部導入され、複数の出版社が教科書を刊行するようになった。11年には完全に検定制に移行。今回、6年ぶりに国定教科書が復活することになる。
その背景として、現行教科書には李承晩(イ・スンマン)・朴正煕政権を否定し、北朝鮮の正当性を認めるような記述があるなど、その偏向性が問題となっていたことがある。
韓国の保守系紙、朝鮮日報(電子版、11月4日)の社説は、「現行検定教科書の底辺と行間に流れる執拗(しつよう)な反韓国情緒がより大きな問題だ。韓国を親日・独裁・分断勢力が率いてきた国のように教える教科書には、若い世代に歴史教育が目指す愛国心を育てることはできない」と現行の教科書を問題視しながらも、「より多くの国民を納得させないまま推し進める国定化作業は少なからず波乱をもたらす」と懸念を示した。