10月27日、韓国国会で施政方針演説を行う朴槿恵(パク・クネ)大統領。歴史教科書の国定化についても理解を求めた=2015年、韓国・首都ソウル(AP)【拡大】
「左寄りでこそバランス」
同じく保守系紙、東亜日報(電子版、11月4日)は社説で、「現行の教科書が青少年に誤った国家観と歴史認識を植え付ける恐れがあるという政府与党の憂慮は共感できる」としながらも、「十分な世論の収斂(しゅうれん)と公開討論もなく、歴史教育問題をこのように軍事作戦のように強行してよいものなのか問わざるを得ない」と非難した。
さらに「歴史解釈は誰も独占できず、国家が一方的な見解を注入しようとする政策は成功できない。世界で国定教科書を発行する国は、北朝鮮やベトナムといった一部の社会主義国家しかないことを肝に銘じなければならない」と断じた。
韓国主要紙、中央日報(電子版、11月24日)に寄稿したコラムの中で、英国のリーズ大学名誉専任研究員は「多くの韓国の歴史教科書はある程度、左寄りだ。全くおかしなことではない。全ての国の教師・学者には進歩偏向性が見られる。また韓国では教科書が左寄りであってこそ左右のバランスが取れることもある。徴兵制と国家保安法のために韓国は右翼の圧力が強い国だからだ」と指摘。