生身の体をぶつけ合うコンタクト競技でもあるラグビーでは、体の大きさがそのまま武器となる。浅見敬子ヘッドコーチによれば、2012年の就任以降、7~8キロ体が大きくなった選手もいるという。お気に入りの洋服を着ることもあきらめ、主将の中村は「女子力を犠牲にして、生活のほぼすべてをラグビーにささげてきた」と胸を張る。
ただ、女子力を放棄したわけではない。山口の手の爪には、金色や五輪色のきれいなネイルアートが施されている。「試合ではお化粧はできないけど、爪を見ると、きれいだな、と思えるんです」
プロ選手としてチームの広告塔としての役割も理解している。「私たち次第で女子ラグビーの未来は変わってくる。五輪出場で、ラグビーボールにさわってみたいと女の子に思ってもらえたらうれしい」の意気込みは、女子サッカー「なでしこ」の澤穂希や宮間あやの思いにも通じる。