美しい肌は女性にとって憧れ。乾燥が気になる季節を前に、都道府県別美肌ランキングが発表され、島根県が調査開始以来4年連続で1位に輝いた。
化粧品会社「ポーラ」(東京都品川区)は、昨年9月から今年8月までに店舗で集めた顧客らの肌のデータ約73万件を分析。肌の潤いに加え、ニキビやシミのできにくさなど6項目を評価した合計値を基に「美肌偏差値」を算出、47都道府県を順位付けして「ニッポン美肌県グランプリ2015」として11月、発表した。
島根は、肌に良い気象環境が整い、美肌偏差値が72.4。続く山形(65.3)や愛媛(63.8)を引き離した。4位は石川、5位は富山だった。ポーラの担当者は「島根は日照時間が短く、シミ、ソバカスの原因となる紫外線の影響を受けにくい。大気中の水分量も多く、肌の潤いを保ちやすい」。4回のデータを分析すると、上位は中国・四国と東北・北陸に集中する傾向が分かった。これらの地域は、島根と同様に日照時間が短く、水蒸気密度が高い気象条件だという。
美肌は食事によっても左右される。ポーラが東京家政大(東京都板橋区)の協力を得て美肌上位県の食文化を調べたところ、ある共通点が見つかった。「魚を丸ごと食べること」と「発酵調味料を使うこと」だ。