今年10月3日の創立記念日に学生にスピーチする中国人民大学の陳雨露学長(現・中国人民銀行副総裁)。人民大は国家重点大学に指定される名門でありながら、入試での点数売買が広く行われていた=2015年、中国・首都北京市(ロイター)【拡大】
【国際情勢分析】
中国の有名大学の入試担当者が、受験生らに“げたを履かせる”などの便宜を図った見返りに4億4000万円相当の賄賂を受け取っていたことを法廷で認めた。幼稚園から高校まで人気校への進学は「カネとコネ」がものをいう中国社会にあって、試験の点数で全てが決まる全国統一大学入試「高考」は機会平等の最後のとりでだった。だが、習近平国家主席(62)が進める反腐敗運動により、改めてその公正性に疑問の目が向けられている。
高額賄賂でげたを履かす
中国の通信社、中国新聞社などによると、南京市中級人民法院(地裁)で今月3日、受験生の保護者らから賄賂を受け取ったとして収賄罪に問われた中国人民大の学生募集・就職部元部長、蔡栄生被告(50)の初公判が開かれた。
起訴状によると、蔡被告は2005年から13年までの間、受験生や学生ら44人に対して合否判定や専攻科目の変更などで便宜を与え、その保護者ら30人から現金2330万元を違法に受け取ったとされる。蔡被告は罪状認否で全ての起訴内容を認めた。