フランソワ・オランド仏大統領(右)と手とパリ郊外で会談する安倍晋三(しんぞう)首相。訪仏中、首相はテロに対する国際社会の連携を訴えた=2015年11月30日、フランス(ロイター)【拡大】
今年1月の風刺週刊紙本社銃撃事件以降、国内警備が強化されてきたパリで大規模なテロが起きたことに、日本政府も危機感を強めている。来年5月26、27両日には三重県で主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)、5年後の2020年には東京五輪・パラリンピックを控え、日本の国際的な存在感が高まるのと同時に、理不尽なテロの攻撃対象になりかねないからだ。
しかも、パリ同時多発テロは政府機関や空港などではなく、警備が手薄なスタジアムや劇場などの「ソフトターゲット」が狙われた。11月23日には新嘗祭(にいなめさい)や七五三でにぎわう靖国神社(東京都千代田区)で爆発音がして不審物が発見された事件が起き、テロ対策を根本的に見直さなくてはならない局面を迎えている。その有効な手立てが共謀罪の創設だ。
日本がテロの抜け道に…
国連は2000年11月、「国際組織犯罪防止条約」を採択したが、日本には条約加入の条件とされた共謀罪がないため、テロ組織を含む国際犯罪に立ち向かう戦列に加われず、情報も得られにくくなっている。
「不十分なままだと日本がテロ活動の抜け道、抜け穴になりかねない」