いよいよ今年も残りわずか数日となりました。世界的なテロ事件や痛ましくも多発した飛行機事故など悲しいことも多い一年でしたが、皆さまどのような年末をお迎えでしょうか。
来年は申年です、少しでも明るく楽しい世の中になるよう祈りを込めて、大掃除後の清められた室内に縁起のよいお正月アレンジを飾りたいですね。
厄よけの「赤」
今回フィーチャーした花材の南天(なんてん)は、秋に実をつけて年が明けてもずっと落ちないでいることから縁起のよい実ものとしてお正月の飾り物やアレンジによく使われます。もともと日本や中国で自生する常緑低木ですが、日本で南天と呼ばれるようになったのは鎌倉時代の頃からといわれています。
当初は宮中などで生け花の材料として使われていたようですが、南天は音読みすると「難(なん)を転(てん)じる」という意味にも通じることから縁起木として好まれるようになり厄よけとして邸内に植えられました。