戦国時代には武士の出陣前の戦勝祈願や、妊婦の安産のお守りとして用いられ、江戸時代には赤い色は厄よけの効果があると信じられており、当時頻繁に発生した火災の厄よけとして、赤い実をつける南天が庭に植えられたという説もあります。
また南天は薬木といわれ珍重され、南天実(なんてんじつ)と呼ばれる完熟した果実を天日干ししたものを漢方薬として用いていました。この南天実はせき止めなどに効用があったようです。
このようなさまざまな経緯から南天は、お正月に生け花や門松に用いられるなど祝い事の日には欠かせない縁起物として好まれるようになりました。
南天の他にアレンジに加えたのは葉つきの橙(だいだい)です。「橙」は「代々(だいだい)」と同じ読みなので「代々家が絶えず繁盛するように」という願いから、「橙」と「代々」がかけられるようになったとか。また果実に種のあることから「子孫繁栄」の意味も込められています。
橙はオレンジ色なので、地球上の生命にとって大事な太陽を表しているとも言われています。