台湾有事の際、米軍の最前線基地となる沖縄県の嘉手納基地。米ランド研究所の米中戦力分析では、緒戦の中国のミサイル攻撃で基地は一旦閉鎖を余儀なくされるという=2015年5月2日、沖縄県中頭郡嘉手納町(門井聡撮影)【拡大】
イザというとき機能せぬ日米同盟こそ中国の思うつぼ。この種のデモは中国への利敵行為に等しく、民主主義の許容限度を超える。テレビ朝日の報道ステーションやTBSのNEWS23の大ハシャギが目に浮かぶ。元帥のメッセージは、こう締めくくられている。
《米国が台湾を守ると、中国に嫌われると説く者がおるが、太平洋における宥和主義・退却主義ほど謬論はない》
「6カ条の保証」宣言を
今の日米両国にも通じる警告だが、米国が対中《宥和主義・退却主義》を生み落とした側面は否定しようもない。
アクセルとブレーキの話に入る。米国は戦前、中国の謀略に乗せられ、中国を甘やかし(アクセル)日本を追い詰めた(ブレーキ)。戦後はケンポーを日本国民に「布教」し、平和を祈れば祖国の《安全と生存を保持=憲法前文》できるとする「狂信的カルト信者」を大増殖させた。