往路優勝のテープを切り、1区・久保田和真(かずま、左)と2区・一色恭志(いっしき・ただし、右)に迎えられる青山学院大学の5区・神野大地(かみの・だいち)=2015年1月2日、神奈川県足柄下郡箱根町の芦ノ湖(蔵賢斗撮影)【拡大】
前回総合優勝の立役者、神野は力強い腕の振りと足運びで箱根の山を駆け上がり、2年連続で優勝のゴールテープを切った。穴のない布陣で全5区間トップを保つ“完全優勝”を達成。「山の神」の異名も持つ主将は「チームが一丸となってここまでやってこられた」と総合力の勝利を強調した。
故障明け「山の神」の意地
前回は1時間16分15秒の驚異的な記録をたたき出し、一躍脚光を浴びた神野だが、この1年は故障に苦しんだ。今季の大学駅伝は、昨年10月の出雲全日本選抜駅伝に出場できず、11月の全日本大学駅伝は8区で区間8位と振るわなかった。その後も左すねを痛め、一時は最後の箱根出場を諦めかけた。それでも強い思いを保って調整を続け、間に合わせた。
優位なレース展開の中、神野は1時間20分を目標タイムに「つなぐ意識」で走った。1時間19分17秒の区間2位。「とにかくやれることをやろうとした。キャプテンの意地があった」と自らに及第点をつけた。
2年連続の総合優勝にも大きく前進した選手たちに、原晋(はら・すすむ)監督は「勢いだけではなく自分たちで組み立てる強さを出せた」と納得の表情だった。