フィリピンの若者らが上陸したパグアサ島=2015年12月2日(ロイター)【拡大】
≪中国「強引な再編」 ロケット軍など新設≫
中国の習近平指導部が推進する人民解放軍改革が年末年始にかけて本格的に始動した。「ロケット軍」「陸軍司令部」「戦略支援部隊」の3組織が新設されたほか、空軍、海軍の司令官などの重要ポストも近く人事刷新が行われ、習氏に近い人物が起用される見通しだ。陸軍中心だったこれまでの体制から、サイバー分野を含めた現代戦に適応できる体制を整えるとともに、軍の掌握を進めたい思惑だ。
国営新華社通信などによれば、昨年12月31日に北京市内で新部隊の発足式が行われた。戦略ミサイル部隊だった第2砲兵が「ロケット軍」と名称変更されたほか、海軍、空軍より格が上と位置付けられた陸軍に司令部が新たに設けられた。
陸軍を主体とする中国軍はこれまで軍総参謀部が事実上兼ねていた陸軍の指揮機構が独立したことで、今後、陸、海、空、ロケットの4軍が同列の扱いとなり、それをサポートする「戦略支援部隊」も設けられた。縦割りだった軍の指揮系統の連携を強化する狙いだ。また、サイバー攻撃や宇宙の軍事利用なども「戦略支援部隊」が担うとみられる。